面白いと思った言語学の論文まとめ ~朝鮮語編~

個人的に面白いと思った朝鮮語(韓国語)*1に関する論文のまとめです。

 

※専門家ではないので文章の正確さは保証できません。

 

・佐野三枝子,  朝鮮語の変則用言

https://kansai-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=10477&item_no=1&attribute_id=19&file_no=1

朝鮮語の動詞の変則活用の由来について書かれています。不規則な活用も生じた過程を知ると楽しくなりますよね。

 


・新谷多枝,  日本語のアクセントと韓国語のアクセント

https://narapu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=934&file_id=21&file_no=1

日本語と韓国語のアクセントの違いや日本語話者が韓国語を話そうとするとき母語に引きずられる話について書かれています。いわゆる関西弁を話そうとするときなんかもそうですが、東京方言話者は1拍目が高だと2拍目は必ず低なので影響されがちなんですよね。

 

 

・福井玲,   朝鮮語音韻史の諸問題

https://www.jstage.jst.go.jp/article/onseikenkyu/7/1/7_KJ00007631248/_pdf/-char/ja

ハングルができた中期朝鮮語や、さらにその前の時代の朝鮮語について書かれています。かなり言語学的に詳細な議論がなされていてとても面白いです。この方は他にも朝鮮語の音韻に関する面白い論文を出しているので探してみるといいと思います。

 

*1:言語学では朝鮮半島のことばという意味で朝鮮語ということが多い